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2022.5.22ドローン事業
ドローン初心者の方にとって、高価なドローンは機体選びが難しいのではないでしょうか。本記事では、株式会社ACSLから誕生した初心者の方にも使いやすい小型空撮ドローン「蒼天」をご紹介します。株式会社ACSLでは、あらゆる事業の効率化・低コスト化、リスクの軽減を図るため産業用ドローンの開発を行なっています。小型ながら、風に強く・防塵・防水性にも優れており国産のためセキュリティ面も安心です。そんな国産ドローンのスペックや特徴を詳しくお伝えします。
機体重量 | 1,7kg(標準カメラ・バッテリーを含む) |
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最長飛行時間 | 標準カメラ搭載時、風速8m/s条件下:25分 標準カメラ非搭載時、風速8m/s条件下:29分 |
飛行可能風速 | IP43(カメラ、ジンバル、バッテリー搭載時) |
耐水性 | 動画4K対応 静止画時2,000万画素 |
近年、民間の企業や個人だけでなく政府・行政でもドローンの活用が進んでいます。高機能高セキュリティな空撮ができるドローンが求められている背景から、経済産業省が令和元年度の補正予算で16.1億円を計上してスタートした「安心安全なドローン基盤技術開発事業」というNEDO事業の成果物として発表された機体が「蒼天」です。
蒼天はドローンの抱える課題を解決するため、実際に過酷な現場で働く方々の業務を見たり意見を聞いたりしながら開発されました。そのためドローンの課題であるデータを守るための安全性、現場での使いやすさ、過酷な環境での耐久性などを考慮しているハイスペックな機体だと言えます。
蒼天は、日本国内におけるドローンの問題を解決するハイスペックなドローンです。蒼天の主な4つの特徴をご紹介します。
ドローンはインターネットに接続されるIoT機器のため、乗っ取りやなりすましなどのリスクがあります。防災、点検、測量などさまざまな分野で活用の幅が広がっているドローンにとって取り扱うデータの管理は最重要です。蒼天は、セキュリティを強化し安全にドローンを使用していただくためISO15408に基づくセキュリティ対策をしています。ISO15408とは、セキュリティに関する機能や設計が正しく実装されていることを評価している国際規格です。具体的なセキュリティ対策として、機体の主要部品には国産品もしくは信頼性の高い海外からの調達品を採用し、通信の暗号化、国内クラウドでの取得データの保護などでセキュリティ強化を行っています。
初心者の方にとって、初めてのドローン飛行は操作が難しく誤操作の可能性もあるので不安に思うのではないでしょうか。蒼天は、小型空撮ドローンで初のカメラのワンタッチ切り替え方式を採用しています。誰でも直観的に操作が可能で、簡単に素早くカメラを選択できます。付属品の標準カメラの他に、オプションカメラの赤外線カメラ+可視カメラ、マルチスペクトルカメラ、光学ズームカメラ(開発中)と交換することで、現場の状況に合わせて適切なカメラで撮影を行えます。
これまで災害時など、実際にドローンを屋外で飛行させる場合は天候に大きく左右されていました。災害時にドローンを飛行させるには、風などに耐久性があり安全に使用できる機体であるかが重要です。小型でも安心安全に使用できるよう開発された蒼天は、最大対気速度15m/sと風に強く、耐水性もIP43と優れたスペックを搭載しています。さらに、日本においてより高精度な位置情報を把握することができるSLAS/SBAS(準天頂衛星システムみちびきのサブメータ級測位補強サービス)も搭載しています。災害での調査など正確な位置情報を把握する必要がある場面では、より安全に離着陸することが可能になりました。
機体の耐久性を上げるだけでなく、さまざまな機能が追加されていることで幅広い拡張性を実現しています。LTE通信を活用しインターネットを介したドローン操縦が可能になり、山間地やプラント内等の遠隔地等で、自動飛行による補助者なし目視外飛行(Level3)ができます。また、オフライン地図を活用することでインターネットが使えない環境でも地図を表示できることでドローンを自動飛行も可能です。
株式会社ACSLから誕生した小型空撮ドローン蒼天を解説しました。実際の現場での声を活かし開発した製品のため、過酷な状況でも対応可能な耐久性と誰でも操作ができるユーザーインターフェースが分かりやすいことが特徴です。LTE通信やオフライン地図の活用を行うことで、さらに幅広い場面での活用が期待されます。セキュリティ面も、国際標準規格のISO15408に基づいた対策をしている国産ドローンで安心安全に使えます。ぜひ、検討してみてください。